味わいひと匙|二十三杯目 アマレット・ソイ(Amaretto Soy)

ディサローノの瓶と、乳白色のアマレット・ソイ。ロックグラスに凍らせたブルーベリーを浮かべている 味わいひと匙
  • ベースアマレット
  • 技法ビルド
  • 系統まろやか・甘口

この記事は約3分で読めます

※ゆっくり読んでも、紅茶1杯分です。

豆乳には、イソフラボンというものが入っているそうです。

これが女性ホルモンに似た働きをするとかで、肌にも良いらしい。らしい、というのは、私がその仕組みを正しく説明できないからです。なんとかかんとかで良い、というところまでしか分かっていません。

ただ、肌に多少の悩みを抱えている身としては、良いと聞けば飲みたくなります。効くかどうかは分かりませんが、飲んでおいて損はないだろう、くらいの気持ちです。

そこで今回は、アマレットを豆乳で割ってみました。アマレット・ソイと呼ぶことにします。

■ 材料(1杯分)

アマレット
ディサローノを使用
30ml
豆乳適量(フルアップ)
ロックアイス1個
ブルーベリー
お好みで
3〜4粒

覚えておくとよいこと

  • アマレットは30ml。これが最適解です。前回のジンジャーエール割りでは「もう少し多くても」と書きましたが、豆乳のときはここで止めたほうがまとまります
  • 氷は大きめのものを1個だけ。冷えていたほうがよく、まろやかさに切れ目が入って飲みやすくなります
  • ブルーベリーは無くても成立します。入れると果実の風味がグラス全体に広がるので、余裕があればぜひ

■ 作り方

  1. グラスにロックアイスを1個入れます
  2. アマレットを30ml注ぎます
  3. 豆乳でフルアップし、軽く混ぜます。仕上げにブルーベリーを浮かべて完成です

ビルドです。シェイカーは要りません。混ぜすぎると豆乳の口当たりが軽くなってしまうので、そこだけ気をつけてください。

■ カクテルの表情

ディサローノの瓶と、乳白色のアマレット・ソイを注いだロックグラス
まっすぐな乳白色。氷は大きめを一つだけ

乳白色です。アマレットの琥珀が豆乳に溶けて、ほんのりベージュがかった白になります。

派手ではありませんが、清潔感があります。氷を一つだけにしたので、グラスの中がごちゃつきません。

そこにブルーベリーを浮かべると、白の中に濃い紫が三つ四つ。急に見た目が決まります。

■ 香りと味わい

ひと口飲んで、思わず声が出ました。

正解すぎないか、と。

豆乳のまろやかさと、アマレットの杏仁の香り。この二つがちょうどよく混ざります。もともと杏仁豆腐という食べ物があるくらいなので、考えてみれば当たり前の組み合わせなのですが、当たり前のものほど飲むまで気づきません。

面白いのは舌触りでした。豆乳には、少し口に残るような粘りがあります。ふつうなら重たく感じるところですが、この粘りがアマレットの香りを口の中に留めてくれる。飲み込んだあとも、しばらく杏仁が残っています。

そして、次の一口に手が伸びます。危険な種類の飲みやすさです。

■ なぜ、あの棚に並んでいないのか

飲みながら、ひとつ疑問がわきました。

甘い牛乳系の飲み物というのは、世の中にたくさんあります。抹茶ミルク、いちごミルク、その他いろいろ。カフェにも、コンビニの棚にも並んでいます。

それなのに、アマレット・ソイは並んでいません。

味だけで言えば、じゅうぶん商品になる完成度だと思います。カフェで出てきても違和感がありません。

……と、そこまで考えて気づきました。これ、お酒です。

棚に並ばない理由はそれでした。カフェで気軽に出せるはずもありません。当たり前のことを、飲みながら二分ほどかけて思い出しました。

それでも、甘い乳系飲料のダークホースだと思っています。家で作れる範囲で、いちばん完成形に近い一杯かもしれません。

■ バーで頼めるか問題

飲み会の多い季節です。少し通ぶって、バーテンダーさんにこう言ってみたくなります。

「アマレットに、豆乳を投入してください」

氷がいらないくらい、場の空気が凍りそうです。

そもそも、豆乳を置いているバーがどれだけあるのでしょうか。牛乳ならあるかもしれませんが、豆乳となると心もとない。頼んだところで、たぶん困らせるだけです。

通ぶるのはやめて、おとなしくマティーニでも頼むことにします。

■ さいごに

肌に良いかどうかは、正直まだ分かりません。今日明日でどうにかなる話でもないでしょうし、そもそもお酒で割っている時点で、何かを打ち消している気もします。

ただ、おいしい。それは確かです。

健康のために飲んでいるのか、おいしいから飲んでいるのか。だんだん分からなくなってきましたが、たぶん後者です。

威張れるほど体に良くはないけれど、後ろめたいほど悪くもない。そのくらいの位置で、今夜も一杯だけ作ります。

Afterwords

この記事の余韻

体に良いと聞いて、すぐ試してしまうものはありますか。

お酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中・授乳期の飲酒は、お控えください。
どうぞ、適量を、おいしく。

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