味わいひと匙|十三杯目:パリフェ・グラツィオ(仮)

味わいひと匙

本日の一杯は、パリフェ・グラツィオ(Parfait Grazio)(仮)としておきます。
本当は「ジョジョの奇妙な冒険 第7部」のジャイロ・ツェペリをイメージして、 緑に着色した丸氷を鉄球のように転がしたかったのですが……。

本当は、ジャイロ・ツェペリをイメージして

イメージとしては、「緑の鉄球がグラスの中で回り続ける一杯」でした。
ところが実際やってみると、着色したはずの丸氷が、なぜかほとんど緑に見えない。 水の状態ではしっかり色が付いているのに、凍らせた瞬間にほぼ透明になってしまいました。

どうやら、氷への着色というのはなかなかコツがいるらしく、 AIいわく、次のような仕組みだそうです。

氷は光を強く散乱させるので、色が薄く見えます。
さらに、凍るときに色の成分が中心部に追いやられてしまい、全体としては 「ほぼ無色透明+ほんのり心霊現象レベルの薄緑」になってしまうのです。

ジョジョの世界では、きれいな色の鉄球が黄金回転しながら飛んでいきますが、
現実世界の氷はそう簡単にはいかないようです。

レシピ(1杯分)

  • テキーラ(シルバー)……30ml
  • レモン果汁……15ml
  • ミントリキュール……少量(3〜5ml)
     → 後半の味変としてちょうど良い
  • パリフェタムール……15ml
     → 卵白の泡と相性抜群の香りづけ
  • 卵白……1個分
  • 炭酸水……適量(トップアップ)
  • 金箔……少量
  • レモンピール……2片
  • 緑の丸氷(のつもりだったもの)……2個(鉄球イメージ)
  • チーズ+生ハムのピンチョス串……1本

作り方

  1. シェーカーにテキーラ、レモン果汁、パリフェタムール、まず氷なしでよく振ってドライシェイクします。
  2. 次に氷を加えて、再度しっかりシェイクします。
  3. グラスに「緑の丸氷(のつもりだったもの)」を2個入れ、シェイクした中身を静かに注ぎます。
  4. 炭酸水をグラスの内側に沿わせるようにそっと注ぎ、トップアップします。
  5. 別にシェイクしておいた卵白のメレンゲをそっと上層に添えます。
  6. レモンピールを2片飾り、食用金箔を少量ふわっと散らします。
  7. チーズ+生ハムのピンチョス串を添えて完成です。

横からの様子

見た目と味はすごくよくなりました。結果的に、すごく良い一杯になっています。
横から眺めると、プールサイドで出されていたら、そのまま雲の上まで行けそうな淡い一杯。
ほんのり紫とミントリキュール、そして隠し味の層が、静かに重なっているのがわかります。

上からの見た目

ステアストローと口休めのピンチョスを添えて、仕上げには食用金箔を散らしてみました。
ジョジョの奇妙な冒険が好きな方なら、きっとこの一杯から 「雲」や「黄金の○○」といったキーワードを連想していただけるかもしれません。

味わいと、すこしだけ黄金の回転

味はしっかりしていて、テキーラながら強すぎることはなく、
アルコールの一杯としてきちんと完成された、甘めの味わいです。
ステアストローで軽く混ぜると、ミントがふっと顔を出し、また違った表情になってくれるので、最後まで飽きません。

本当は、緑の鉄球がグラスの中で回転し、黄金の風が舞い、
ジャイロが笑っている一杯を目指していたのですが、
現実は、氷の着色に敗北した男の試行錯誤が混ざった、淡いブルーのカクテルになりました。

それでも、見た目も味も不思議と上品にまとまり、
ジョジョを知らない人でも、普通に「おいしい」と言ってもらえる一杯に仕上がったのは、
ある意味でひとつの黄金の一杯だったのかもしれません。

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