熱海の足湯、楽しみだったのに
こんにちは、足だけでも癒されたい私です。
「足湯レベルの旅行記」、今回は第弐番湯・熱海編をお届けいたします。
車窓から膨らむ、熱海への期待
出張中でも「熱海」と聞くだけで、少しだけ心が浮き立ちます。
駅弁を食べる時間はありませんが、せめて窓の外を眺めて旅気分だけでも味わおう、と。

吊り革越しに広がる海。旅情だけはフル装備です。
この時点では、「帰りに足湯にでも浸かってから帰社しよう」と、ささやかな楽しみを心の奥で温めておりました。
ただし、到着してからはすぐに打ち合わせ。
社内チャットで資料確認をしながら、真面目な顔で企業様のビルへ直行します。
ふと目にした“あれ”の正体
熱海駅を出てすぐ、ふと目に入った何かがありました。
でもそのときは気に留めず、「あとでゆっくり見よう」と、癒しを後回しに。
……ええ、この判断が命取りでした。
そして運命の「家康の湯」へ
会議終了。業務完了。私、お疲れ様。
ということで、ようやく足湯に向かいます。
熱海駅前にある無料の足湯「家康の湯」──ネットでも評判です。

はい、利用中止です。情報は最新に。
あのとき目に入った不穏なポール、これだったんですね。
「今こそ癒されよう」という心意気は見事に空振りしました。
ただのベンチと化した足湯前にて

座っても温まらない。けれど、心は冷えた。
湯のない足湯。つまり、ただのぬれないベンチ。
座ったところで温まるのは心ではなく、むしろ虚無です。
坂の街・熱海を少しだけ歩く

この景色、休日ならもっと感動できたはず。
見晴らしの良い坂道、きれいな街並み。
「都会にはないこの景色、いいですね」と言いたいところですが、真夏で汗だくです。
上り坂も下り坂も、苦行です。でも雰囲気だけは癒されました。多分。
まさかの手湯で締める旅
帰り道、なんとなく調べていたら、湯河原駅に「手湯」なるものがあると判明。
予定より1本早い電車に飛び乗り、湯河原で途中下車しました。

ようやくお湯に接触。癒されたのは手首まで。
熱海では足湯にすら浸かれませんでしたが、ここでようやく“お湯と接触”できました。
ほっと一息、両手を浸しながら癒しを噛みしめます。
が、近くの学生にずっと見られていて、顔が真っ赤に。
手が温まる前に、顔が熱を帯びてしまいました。
……ええ、ある意味、温泉に入った気分です。
次こそは足ごと浸かりたい
今回の熱海出張、私が癒されたのは、手首までです。
肩までどころか、足湯にすら届きませんでした。
でも、手湯があった。それだけで、少しだけ救われた気がします。
次こそはきちんと休みを取って──
いや、そもそも足湯が使える日を選びたいと思います。
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