映画『LEON(Leon: The Professional )』を観た夜に
🍷 はじめに(※ネタバレ注意)
※本記事には映画『レオン』のネタバレを含む感想が含まれています。 まだ未視聴の方は、ぜひ本編をご覧のうえでお読みいただけると、より楽しめるかと思います。
※ちなみに筆者(私)は冷たい牛乳🥛を片手に鑑賞していたため、内容に多少の記憶違いがあるかもしれません。温かくお許しいただければ幸いです。
🎬 あらすじ(ざっくり)
孤独な殺し屋レオン(ジャン・レノ)が、家族を皆殺しにされた12歳の少女マチルダ(ナタリー・ポートマン)を救ったことから始まる奇妙な同居生活。 マチルダは弟の復讐のため、レオンに殺しの技術を教えてほしいと頼み込み、代わりに読み書きや計算を教える──そんな日々が続く。 やがて二人は、立場も超えた強い絆で結ばれていく。
💡 印象に残った点と考察
本作はアクション映画でありながら、中心にあるのは「心の変化」だと感じます。 レオンは「女子供は殺さない」というポリシーを持つ殺し屋。決まった時間に筋トレをし、観葉植物を世話し、牛乳を飲む──そんなストイックな日常を送っていました。 そこに突然現れたマチルダは、彼の静かな世界に波紋を広げます。
最初はただの同居人だった二人が、徐々に互いの空白を埋め合うように心を開いていく過程がとても自然。 特に、レオンがマチルダのために「文字を学ぼう」とする場面は、殺し屋としての完璧な日常にあえて不器用さを取り入れる瞬間で、胸を打ちました。
一方で悪役スタン(ゲイリー・オールドマン)は狂気そのもの。薬物に依存し、首を異様に動かす癖を持つこのキャラクターは、ただの残虐さ以上に不気味な存在感を放ちます。 スタンとレオンは、孤独という共通点を持ちながらも、その孤独の行き先が全く違う。 レオンは孤独を「守る理由」に変え、スタンは「壊す理由」にしてしまった。 この対比が物語をより深くしていると感じました。
🎭 個人的なツボ
・レオンがシャワーを浴びながら深く息を吐くシーン。 なぜか出張先のビジネスホテルで疲れ切った私も同じ姿勢になります。 「殺し屋もサラリーマンも、仕事終わりは似たようなものだ」と思わず苦笑。 ・スタンが薬を噛む時の独特な首の動き。 外出先で胃薬を飲むとき、誰もいないとつい真似してしまう。効き目が上がる気がするのは、きっと気のせいです。
🎵 音楽と余韻
ラストを飾る Sting – Shape of My Heart は、この映画を象徴する一曲。 物語を見届けたあとに聴くと、レオンの静かな優しさと切なさがそのままメロディに溶け込んでいるようで、しばらく余韻が抜けませんでした。
📌 まとめ
『レオン』は、派手な銃撃戦やアクションの裏に、心を通わせた二人の物語がしっかりと息づいています。 たまたま出会った殺し屋と少女が、お互いに生きる理由となる──この奇跡的な関係性こそが本作の魅力。
もしレオンのような人に出会ったら、観葉植物の世話くらいは手伝いたい。 そして牛乳も忘れずに。 もっとも、スタンに出会ってしまったら、全力で逃げますけどね。
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